【リゼロ79話ネタバレ考察】ルイの目的は「スバルを壊すこと」だった?なぜレムが記憶の回廊に現れたのか

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【リゼロ79話ネタバレ考察】ルイの目的は「スバルを壊すこと」だった?なぜレムが記憶の回廊に現れたのか

※この記事は『Re:ゼロから始める異世界生活』4th season・第79話「立ちなさい」の内容、および原作第6章以降の重大なネタバレを含みます。

第79話「立ちなさい」。

スバルが自分自身を失いかけた「記憶の回廊」で、最後に彼を立ち上がらせたのはレムでした。

しかし、ここで気になるのが、

「なぜレムが現れたのか?」

そして、

「ルイ・アルネブはいったいスバルに何をしたかったのか?」

という2つの疑問です。

実はこの2つは、別々の出来事ではありません。

むしろ、

「スバルの記憶と人格を壊そうとするルイ」

と、

「記憶がなくてもスバルをスバルとして認めるレム」

という、真逆の存在として描かれているのではないでしょうか。


ルイ・アルネブは何を目的にしていた?

まずルイについて整理しましょう。

ルイ・アルネブは「暴食」の大罪司教。

彼女にとって、人間の人生とは「記憶」や「経験」の集合体です。

誰かの人生を喰らえば、その人間が経験したことを自分のものにできる。

だからルイは、他人の人生を知りたい。

そして、その究極にあるのが、

「自分ではない誰かの人生を体験すること」

です。

ルイは「幸せになりたい」という願いを持っています。

しかし、自分自身の人生を歩むのではなく、他人の人生を食べることで満たそうとしてきた。

ここがルイというキャラクターの恐ろしいところです。


だからスバルは「最高の獲物」だった

では、なぜルイはスバルに執着したのでしょうか。

それは、

スバルの人生があまりにも特殊だったから。

スバルには普通の人間には存在しない「死に戻り」があります。

死んでも、一定の時点まで戻ってやり直す。

つまりスバルは、

一人で何人分もの人生を経験しているような人間

とも言えます。

失敗して死ぬ。

また戻る。

別の選択をする。

また死ぬ。

そして、そのすべてをスバルだけが覚えている。

ルイからすれば、これほど魅力的な「人生」はありません。

だからこそスバルは、ルイにとって最高の獲物だったと考えられます。


ところが、ルイにとって「スバル」は最悪の相手だった

しかし、ここで大きな誤算が起きます。

ルイはスバルの「死に戻り」を体験することになります。

そして、その結果――

ルイ自身の精神が壊れていく。

なぜならスバルは、何度も死んでいるから。

しかも普通なら一度経験したら終わるはずの死を、スバルは何度も経験している。

ルイはその恐怖を、スバルの記憶を通して追体験してしまう。

つまり、

スバルを食べたつもりが、自分自身がスバルの地獄を食べることになった。

ここがルイにとって最大の誤算だったのではないでしょうか。

原作では、ルイは最終的にスバルを「記憶の回廊」から排出するという選択をします。彼女にとって、スバルと同じ場所に居続けることそのものが耐え難いものになっていたことが描かれています。


「ナツキ・スバル」という存在を壊そうとした?

ここからが重要です。

ルイが奪ったのは単純な「思い出」だけではありません。

スバルが、

「自分はナツキ・スバルだ」

と思うために必要なものまで崩していった。

つまりルイは、スバルから、

  • 異世界に来た記憶
  • 仲間たちとの思い出
  • 自分が経験してきた人生
  • 「ナツキ・スバル」という自己認識

を切り離していった。

するとスバルは、

「俺は誰なんだ?」

という状態に追い込まれる。

これは「記憶喪失」以上に恐ろしい。

なぜなら、

自分自身を証明するものがなくなるから。


そこで現れたのが「レム」

そして、スバルが自分自身を失いかけた瞬間。

現れたのがレムです。

ここで不思議なのは、

現在のレム自身は、スバルとの記憶を持っていない

ということ。

それなのに、記憶の回廊ではレムがスバルに語りかける。

これは単なる「幻」ではなく、

スバルの中に残っていたレムとの記憶・経験が形になったもの

と考えることができます。

レムはスバルにとって、

「自分が何者なのか」を証明してくれる存在の一人でした。


レムはスバルの「記憶」そのものだった?

ここはかなり重要な考察ポイントです。

ルイは、

「記憶を奪えば、その人間を壊せる」

という考え方をしています。

一方、レムがスバルに与えたものは、

「あなたが何者なのかは、記憶だけで決まるものではない」

という答えだったのではないでしょうか。

スバルはレムに救われた。

そしてスバルもレムを救った。

その経験は、単なる「記憶」ではありません。

スバル自身の人格を作ったものです。

だから、たとえ記憶を奪われても、

「誰かを救いたい」

というスバルの根っこの部分まで簡単には消せない。


「立ちなさい」が重要な理由

そこでレムが言う、

「立ちなさい」

という言葉。

これは単純な激励ではありません。

「昔のスバルを思い出して」

でもない。

むしろ、

「今のあなた自身で立ちなさい」

という言葉として捉えることができます。

記憶がない。

仲間のことも分からない。

自分が誰なのかすら分からない。

それでも、

立て。

これがレムの答えだったのではないでしょうか。


ルイとレムは「真逆」の存在

ここが79話の一番面白いところだと思います。

ルイは、

「他人の人生を奪って、自分を満たそうとする存在」

です。

一方のレムは、

「自分が持っていない記憶であっても、スバルを信じる存在」

として描かれています。

ルイはスバルから、

「あなたは誰?」

という状態を作ろうとする。

レムは逆に、

「あなたはあなたでしょう」

と、スバルを立ち上がらせる。

この2人を同じ「記憶の回廊」という場所に配置したことには、かなり大きな意味があるのではないでしょうか。


実は「レムが現れた理由」はスバル自身にある?

さらに考察すると、

レムが現れたのは、

スバルがレムを忘れていなかったから

とも考えられます。

ルイに記憶を奪われても、

スバルの心の奥底にはレムとの経験が残っていた。

「レムに救われた」

「レムに認めてもらった」

「レムの英雄になった」

そういう経験が、スバルの人格の奥深くに刻み込まれていた。

だからこそ、

「自分が誰なのか分からない」

という極限状態になったとき、

スバルの中で最も強い「自分を肯定してくれる存在」としてレムが現れた。

そう考えると、かなり納得できます。


そしてレムは、スバルに「英雄」という言葉を返す

スバルは自分のことを英雄だなんて思っていません。

むしろ、

「自分は何もできない」

「弱い」

「何度も失敗している」

と自分を責めてしまう。

しかしレムから見れば違う。

スバルは、

自分を救ってくれた英雄。

だからレムは、

「あなたなら立てる」

と信じる。

ここで重要なのは、

スバルが自分を信じられなくても、レムがスバルを信じている

ということ。

それが結果的にスバル自身を救います。


そして、この先ルイはどうなるのか?

ここから原作第6章のネタバレをさらに踏み込みます。

ルイはスバルとの接触によって、「死に戻り」という異常な体験をしてしまいます。

そして精神的に追い詰められたルイは、これまでの「暴食の大罪司教」としての在り方から大きく変化していきます。

最終的には、ルイはスバルの前から完全に消えるわけではありません。

むしろ――

ルイ自身がスバルと行動を共にする存在へと変わっていく。

この後、ルイには新しい名前が与えられます。

その名前が、

「スピカ」

です。

ここからルイは、それまでの「他人の人生を食べる存在」とは違う方向へ進み始めます。

原作第6章では、ルイはスバルに寄生するなどして行動していた精神的存在でしたが、その後の展開では実体を得て、スバルたちと共に第7章へ進むことになります。


つまり79話は「レム復活」だけではない

第79話「立ちなさい」を、

「レムが出てきてスバルを励ます感動回」

だけで終わらせるのは、少しもったいないと思います。

この回では、

ルイ

「記憶を奪えば、人間を壊せる」

スバル

「俺は……誰なんだ?」

レム

「それでも立ちなさい」

という流れが作られています。

そしてスバルは、

記憶を失っても、自分が積み重ねてきたものまでは失わない

という答えにたどり着く。


そして最大の伏線は「記憶」と「名前」

リゼロでは、

記憶

名前

が非常に重要な意味を持っています。

暴食の権能によって名前や記憶を奪われると、その人間は世界から認識されなくなってしまう。

実際、レム自身も「暴食」によって記憶と名前を奪われ、長い間眠り続けることになりました。

だからこそ、

「記憶がなくても、その人はその人なのか?」

という問いは、リゼロ全体のテーマにもつながっています。

79話のスバルとレムのやり取りは、このテーマを真正面から描いた場面だったのではないでしょうか。


まとめ

79話「立ちなさい」で描かれたのは、

ルイ vs スバル

だけではありません。

実際には、

「記憶を奪うことで人間を壊すルイ」

と、

「記憶がなくても、その人を信じるレム」

という対比が描かれていたのだと思います。

ルイはスバルから、

「自分が誰なのか」

を奪おうとした。

でもレムは、

「あなたが誰なのかは、あなた自身が決める」

という形でスバルを立ち上がらせた。

だからこそ、

「立ちなさい」

というタイトルは、単純な応援の言葉ではない。

それは、

「ナツキ・スバルという人間を、もう一度自分自身で選びなさい」

という言葉だったのかもしれません。

そしてこの先、ルイが「スピカ」としてどのように変わっていくのか。

レムが記憶を失ったままスバルとどのような関係を築いていくのか。

さらに、

「記憶を失ったレム」と「記憶を失ったスバル」

という2人が、今後どんな関係になっていくのか。

ここから先は、リゼロ第7章へと繋がる、さらに大きな物語になっていきます。

79話は「レムが帰ってきた回」ではなく、
「スバルとレム、そしてルイの物語がもう一度交差した回」

だったのではないでしょうか。

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